家庭教育(おうち教育)で大切なことはなに?具体例と進め方

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家庭教育(おうち教育)とは、家庭で行う教育のことです。

子どもたちの健やかな成長のためには、学校だけでなく、家庭でも適切な教育に取り組むことが大切だと言われています。

この記事では、家庭教育とは具体的にどのようなものを指すのか、取り組み方と大切にすべきことを合わせて紹介します。

目次

家庭教育(おうち教育)とは

家庭教育について、文部科学省のHPには、次のように明記されています。

家庭教育は、すべての教育の出発点。

家族のふれ合いを通して、子供が、基本的な生活習慣や生活能力、人に対する信頼感、豊かな情操、他人に対する思いやり、基本的倫理観、自尊心や自立心、社会的なマナーなどを身につけていく上で重要な役割を果たしています。

引用:文部科学省「家庭はすべての教育の出発点

つまり、家庭内で親子や家族が一緒に生活する中で、子どもに「生きていくうえで大切なこと」を教えることを言います。

家庭教育で教えられたことは、その子どもの人格形成において、大切な土台となるでしょう。

家庭教育(おうち教育)で大切7つのこと

続いては、家庭教育(おうち教育)で大切とされている7つのことについて解説します。

生活リズムを整える

家庭教育においては、まず、生活リズムを整えることが重要だとされています。

健康的な生活リズムは、子どもの心と体の成長に欠かせません。朝早く起き、決まった時間に食事や睡眠をとることで、心身の健康や集中力向上につながります。

まずは、親が率先して規則正しい生活を送ることで、子どもにも自然と整った生活リズムが身に付くでしょう。

親子間のコミュニケーションを育む

家庭教育では、日々の会話やふれあいを通じて、親子の信頼関係を深めることが重要です。

「今日学校で何をしたの?」といった質問をしてみたり、子どもの考えや気持ちをしっかり聞く姿勢を持つことで、安心感や自己肯定感を育むことができます。

時間と心に余裕を持つ

育児や仕事に追われる忙しい毎日の中で、心と時間に余裕を持つことは簡単ではありません。

しかし、子どもと向き合う時間を意識的に確保することで、親子関係がより良好になります。

また、余裕があれば、子どもが失敗しても感情的にならずに接することができます。

初めのうちは難しく感じるかもしれませんが、家庭教育に取り組むためにも、親が時間と心に少しの余裕を持つことを意識しましょう。

まずは親がお手本を示す

子どもは親の姿をよく見ています。

挨拶や感謝の気持ちの伝え方、公共の場所でのマナーなどは、言葉で教えるだけでなく、親自身が実践することで、子どもに自然と伝わるものです。

例えば、「ありがとう」や「ごめんなさい」をしっかり言う姿を見せるだけで、子どももそれを真似するようになるでしょう。

自立心を育てる

子どもが自分で考え、行動する力を身につけることは、家庭教育の重要な目標の1つです。

例えば、家事を手伝わせたり、小さな決断を任せたりすることで、責任感や達成感を育むことができます。

他人への思いやりを教える

他人を尊重する心を育てることも、家庭教育の大切な取り組みです。

日常の中で「友達が困っていたらどうする?」と問いかけたり、家族内で助け合いの場面を作ったりすることで、子どもは自然と思いやりを学びます。

学ぶ楽しさを伝える

「学ぶことは楽しい」という感覚を家庭で育むことも大切です。

興味を持つテーマを一緒に調べたり、親も学ぶ姿勢を見せることで、知識を得ることの喜びを伝えることができます。

図鑑や絵本を一緒に読んだり、家庭学習用のワークに一緒に取り組んだりすることで、親子の時間を充実させることにもつながります。

また、特に0歳〜6歳の未就学児については、家庭で読み・書き・計算を身につけておくことで、小学校以降の学習にスムーズに取り組めるようになるでしょう。

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家庭教育(おうち教育)の具体例・進め方

続いては、家庭教育(おうち教育)の具体例や進め方について解説します。

一緒にご飯を食べる

家族で一緒にご飯を食べることも、立派な家庭教育の一環です。

家族で一緒に食卓を囲むことで、親子の絆を深めるだけでなく、子どもの社会性やマナーを育むきっかけにもなります。

食事中には、親子の会話を楽しみ、食事のマナーやルール、感謝の心を伝えましょう。

読み聞かせをする

絵本の読み聞かせは、子どもの言語力や想像力を高める効果があります。

また、道徳的な内容を含む絵本を選ぶことで、価値観や倫理観を学ばせることもできます。読み終わった後には、「どう思った?」と感想を聞いてみることで、親子コミュニケーションも充実するでしょう。

スマホ・TVの使用ルールを決める

現代では、デジタル機器との付き合い方も重要な家庭教育のテーマです。

「1日1時間まで」「寝る1時間前は使わない」など、具体的なルールを設け、親子で守ることで、子どもに適切なデジタル習慣を教えることができます。

性の話をする

「性教育」は学校だけでなく、家庭でも重要なテーマです。

年齢に応じて正しい知識を与え、性に対する健全な価値観を育てましょう。

例えば、「どうして赤ちゃんが生まれるの?」といった質問にも、子どもにわかりやすく適切に答えることで、子どもが正しい知識を身につけられるようになります。

また、自分の大切な場所を守るためにどうすれば良いかを教えることも大切です。

小さなこどもへの性教育には、こちらの本が役立ちます。

【おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方】

(子どもに読ませる、というよりは、親が読むタイプの本です。)

親だからこそできる!家庭教育(おうち教育)に取り組んでみよう

家庭教育を行うのに、特別な資格や経験は必要ありません

むしろ、親だからこそ、子どものことを本当に思っているからこそ、できる教育があるのではないでしょうか。

日常生活の中で、子どもに寄り添い、学びの場を作るだけで十分効果があると言われています。

完璧を目指さなくてもいいので、子どもと一緒に親も成長していきましょう

家庭教育(おうち教育)に役立つ本・書籍

最後に、家庭教育(おうち教育)に役立つ本・書籍をいくつか紹介します!

自分の親に読んでほしかった本 子どもとの関係が変わる/フィリッパ・ペリー/高山真由美

英国の心理療法士であるフィリッパ・ペリーが著した本で、親子の絆を深めるための秘訣や子育てのアドバイスが満載されています。

全世界で200万部を売り上げているベストセラーです。

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